大学院心理学研究科

さいころ講座オープンしています

2018年11月27日

さいころ講座オープン!

心理学って何を学ぶの?
そんな疑問を持っている皆さんへ、心理学幅広いテーマを体験してみてください。
昨年に続き、今年度のオープンキャンパス模擬授業をブログでお届けしています。

なお、この講座の内容はAO入試標準型の課題としても参考にしてください。
是非、大学にもライブ授業を体験しに来てください!!

***********さいころ講座 ラインナップ***************
全部読みたい人は、こちらへ

読みたい講座だけをピックアップするには、講座名をクリック!

#1 恋心の心理学― 対人魅力を科学する ―

#2 勉強に役立つ暗記術とは? ― 記憶の心理 ―

#3 「ついやってしまう・・・」行動の理由― セルフコントロールの心理 ―

#4 子どものやる気と自信を育てるには? ― 親と子の発達心理 ―

#5 こころのかたちは? ― 心理カウンセリングを体験する ―

#6 性格テストを解剖する ― 心理テスト入門 ―

#7 人の印象は何によって決まる?― 対人関係の心理学 ―

#8 錯覚からわかる心のメカニズム

#9 よき聴き手とは?―心理カウンセリング入門―

この後の講座もご期待ください。

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 21:15学科のトピック

社会・ビジネス心理フィールド研修「最終報告会」

2018年11月26日

今年5月から始まった「社会・ビジネス心理フィールド研修」は11月9日の最終報告会をもって授業が終了しました。うまくいかなかったことや反省点もたくさんありますが、授業が始まった当初に比べると、それぞれの学生の成長がみられ、今後の学生生活また将来の糧につながる経験になったのではないかと思います。
今回は、受講生の2年次生Mさんより最終報告会の様子を伝えてもらいます。
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今年で5年目になるマールブランシュ様(株式会社ロマンライフ様)との社会・ビジネス心理フィールド研修ですが、今年度は「京都市在住の20代女性をターゲットカスタマーとして、北山本店で販売するバレンタイン商品の提案」という課題を頂きました。

今年度は、例年行っている中間発表会を経ず、最終報告会のみだったため、「商品を企業に向けて提案する」という具体的なイメージをつかめずに本番を迎えるという不安がありましたが、人間文化学科の平野先生にプレゼンテーションのアドバイスをして頂き、それを元にスライドの修正を行ったり、受講生同士で言葉が分かりにくくはないかを確認し合ったりする事で、受講生全員がより良い提案をしようと努力をしました。
本番までは、自分の提案をボイスレコーダーで録音し聞き直して喋り方を改善しました。報告会は5限目でしたが、緊張でお昼ご飯が食べられない受講生もいました(笑)。

その様な中で迎えた最終報告会は、
①半年間にわたって行われた授業の振り返り
②221名に実施した質問紙の調査結果
③分析結果に基づく商品の提案
の3つを軸に、司会進行も全て受講生で行いました。
③の商品提案は全部で5つ行いました。それぞれの提案内容は以下の通りです。

提案1の「スプーンチョコレート」では、幸せをちょこっとすくうというコンセプトで、自分用にもプレゼント用にも購入することができる、北山本店ならではの高級感と、溶かした時の小さな驚きがあるスプーンチョコレートを提案しました。
社会ビジネスフィールド2018.9最終報告1
「提案1 スプーンチョコレート」

提案2の「Merci(メルシ)」では、特別な人に伝える感謝をコンセプトに、マカロンの提案をしました。花をモチーフにした箱や、マカロンでは珍しいメッセージプレートで想いを伝えることのできる商品になりました。
社会ビジネスフィールド2018最終報告2
「 提案2 Merci(メルシ)」

提案3の「ウァペンドワ・ウォーテ」では、すべての人に愛されるスイーツになって欲しいという思いを込めて、甘い物が苦手な人でも食べることが出来る事をコンセプトに、
高カカオのチョコレートを使用し、カカオ分の違う3つの濃度を楽しめるパフェの提案をしました。
社会ビジネスフィールド2018最終報告3
「提案3 ウァペンドワ・ウォーテ」

提案4の「モンブラン・チョッコラータ」では、カフェで友達とついつい時間を忘れて話し込んでも大丈夫なスイーツをコンセプトに、ホットチョコレートの上にモンブランクリームがのっている体も心も温まるような新しいモンブランと、思わず商品と共に写真を撮りたくなるようなコースターの提案も一緒に行いました。
社会ビジネスフィールド2018最終報告4
「提案4 モンブラン・チョッコラータ」

最後の提案「恋ごころ」では、ホームパーティーをコンセプトに、チョコとベリーの甘酸っぱいケーキを提案しました。デコレーションを北山本店の俯瞰図にしたり、断面をチェック柄にする事で京の碁盤やバレンタインの縁の交わりという意味を込めるなど、見た目も味もこだわりのある商品になりました。
社会ビジネスフィールド2018最終報告5
「提案5 恋ごころ」

発表後は株式会社ロマンライフの秋田様、横井様より、受講生を「ロマンライフのマーケティング部 1年目の社員」として、発表に対するご意見を頂きました。特に「100点の商品であっても60%しか伝えられなければ60点。80点の商品を100%伝えられれば80点。企画力も重要だが、それを伝える力はさらに重要」というお言葉や、「インターネットが無くなった場合どのように商品を知っていただくか」というご意見は、私自身ハッとさせられました。その他にも20分にわたり本当にたくさんの参考になる講評をして頂きました。また、お褒めの言葉も頂き、半年間が無駄ではなかったなと思える最終報告会になりました。
社会ビジネスフィールド2018最終報告6
企業様より講評を頂く

本研修で、他学年・他専攻の学生そして先生方と深く交流ができた事、統計処理やプレゼンテーションの能力が上がった事、物事をさまざまな視点で見るようになれた事は、どれも全て私の強みになり、半年間はとても実りのある時間でした。これは、他の受講生も同じ気持ちだと思います。今回の授業をこれからの学校生活や就職活動に生かしていきたいです。
最後になりましたが、調査にご協力して下さった皆様、お忙しい中、本研修にご協力頂きました株式会社ロマンライフの皆様、半年間大変お世話になりました。ありがとうございました。
社会ビジネスフィールド2018最終報告7
お世話になった株式会社ロマンライフの秋田様、横井様と

【報告者】受講生2年次生Mさん/授業担当者:廣瀬・尾崎・松島

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 15:32講義の様子学生の様子

ノートルダム遊びプロジェクト2018 自然と遊ぼう!秋のひととき「ころころ、ころりん」の巻 開催報告

2018年11月13日

11月4日(日)に本学アリーナにて、「自然と遊ぼう!」を開催しました。
このプログラムは、共通教育科目「こどもと自然」(および心理学部の「心理・教育フィールド研修a」)の授業で学生が企画、製作した遊びを、地域の親子と一緒に楽しむもので、全学科の学生さんが受講して、前期に遊び企画を行いました。
しかし、7月の豪雨と重なり中止となったため、多くの企画を秋用にアレンジしながら実施することとなりました。
 当日は、114名(子ども64名 保護者50名)の参加者と学生ボランティア26名(学部学生22名、大学院生4名)、担当教員4名、そして企画や学生指導でもお世話になった葵児童館館長の渡邉先生、総勢145名がアリーナに集いました。
 今回のテーマは「ころがる」「まるい」をキーワードにして、遊びを企画しました。例えば、段ボールで傾斜を作って、どんぐりやボールを転がしコップに入れる「コロコロツリー」、筒状の廃材を利用した滑走コースで、発泡スチロールのボールをうちわであおいで転がす「ぱたぱた目指せNO.1!」、ペットボトルを動物に見立てて作った「どうぶつボウリング」、かわいいうさぎやネズミの口に紙粘土で作ったおにぎりやピザを投げ入れる「おにぎりパクパク」、白雪姫や一寸法師などお話しの世界を体験できるすごろく遊び「絵本の世界へようこそ!」などゲームを楽しみながら、身体を動かしたり、考えたりする活動がありました。
自然と遊ぼう2018秋-1
コロコロツリー     ぱたぱた目指せ!NO.1?!   絵本の世界へようこそ!

それぞれは、とてもシンプルな遊びですが、子どもさんの中には、ボールを何度も転がすことを繰り返し、長時間一つの遊びに集中している姿が見られました。親御さんの中には、ボウリングのピンを一気に立て直す仕組みに感心されたり、「食べ物に見立てた玉」を投げる仕組みから、子どもの好奇心が引き出される様子を面白く見ておられたりしました。
 自然科学遊びでは、お湯で温めて形が変わる素材でスーパーボールを作ったり、キネスティックサンドといって、固まりやすく形を作りやすい一方で、少し経つと溶けるように元のさらさらの砂に戻る不思議な素材で砂遊びをしたり、定番の顕微鏡観察で「まあるい植物、生物」を見たり、落ち葉の模様をこすりだしてカラフルな絵を描く活動をしました。

まるめてみようスーパーボール  熱いので、机の上でボールを冷やしてまるめます

自然と遊ぼう2018秋-3
キネスティックサンドで2段のアイスクリームづくり    葉っぱの模様をこすりだしてみます

スーパーボールづくりは人気で、中には「なぜ形が変わるの?なぜ跳ねる?!」と疑問を持つ子がいたり、砂遊びはいろいろな形づくりを楽しむことをイメージした企画でしたが、「どこかの不思議な都市」「火山の爆発!」と、造った町に溶岩を流す遊びをしたりする子もいて、学生がその創造性に驚いていました。顕微鏡観察では、小さな子どもさんから大人まで楽しむ姿が見られ、虫食いの葉をみて「洞窟がみえる!」と発見を楽しんでいた子、「研究者みたい」と科学への好奇心を垣間見せてくれる子もいました。

自然と遊ぼう2018秋-4
顕微鏡で見得ている様子をプロジェクタで映写   研究者みたいに、熱心に見ています

また、「ころがる」「まるい」「自然」のテーマで選書した絵本コーナーでは、じっくり絵本を読みこむ子や紙芝居を親御さんに読んであげている子どもさんの姿もあり、親子で楽しい時間を過ごしていただけたように思います。参加者のアンケートからも、「学生さんが子どもに合わせて、優しく対応してくれることがよかった」「学生さんの将来が楽しみ」「家ではできない遊びができる」と多数好評をいただいております。
 最後になりましたが、今回も「中谷医工計測技術振興財団2018年度科学教育振興【プログラム】助成」をいただいたことで、企画・運営を充実させることができました。このように、学内外の多くの皆様に支えていただき無事に終えることができました。次年度もさらにプログラムを充実したものにできるよう、学生とともに努めていきたいと思います。

自然と遊ぼう2018秋-5
報告:小川博士、藤本陽三(こども教育学科)、高井直美、薦田未央(心理学科)
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 14:31イベント学科のトピック

『フレンドフーズ』様との連携ゼミが始まりました!

2018年10月18日

 京都ノートルダム女子大学のご近所、下鴨本通り沿いに「フレンドフーズ」というスーパーマーケットがあります。この度、フレンドフーズ様より大学にお声かけ頂き、後期より様々な形で連携させて頂くことになりました。今年度、心理学科では松島ゼミ(3年次生)が連携させて頂くことになり、10月17日にゼミの時間を利用して店舗にお邪魔致しました。

 フレンドフーズは一般的なスーパーマーケットではなかなか見かけない商品が並んでおり、どれも仕入れの担当の皆さんが厳選された「こだわりの品」ばかりです。だからこそ、スタッフの皆さんは、お客様に「商品の良さを伝えたい!」という熱い思いを持っておられ、それは丁寧な接客や商品説明のPOPからもうかがえます。

 フレンドフーズの代表取締役社長の藤田様からは、お店のモットーは「自分の子どもに食べさせたくないものは売らない」であり、質が良く、安心安全で身体に良いものをお客様に届けることを常に心がけているとお話し下さいました。また、フロア部の高橋様からは、お客様が「楽しい」という気持ちで買い物をして下さることが一番の喜びであり、日頃、お客様から様々な声を聴くことでいかに店舗を改善していくかを考えておられるとのことでした。

フレンドフーズ
フレンドフーズの藤田俊代表取締役社長とゼミ生

 ゼミでは、これまで学生達が学んできた質問紙調査や統計を活用し、フレンドフーズ様の顧客の皆様に利用目的や店舗満足度等を尋ねるアンケートをさせて頂く予定です。その調査結果をもとに、他店と比べた時のフレンドフーズ様の強みあるいは弱みを見出し、スタッフの皆様と結果を共有させて頂こうと考えています。
ゼミ生にはこれまで修得してきたスキルを活かして、さらに顧客の皆様がフレンドフーズ様に足を運んで下さる様な提案が出来ればと期待しています。
ゼミ担当:松島るみ
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 12:47講義の様子学生の様子ゼミ紹介

バレンタインデーに関する調査実施と店舗見学(パティシエの方にお話をうかがいました)

2018年09月27日

 5月から始まった2018年度の「社会・ビジネス心理フィールド研修」(前回のさいころ日記はこちら http://notredamepsychology.kyo2.jp/e529802.html )ですが、その後、どの様な調査を実行すれば、今年度のお題である「京都在住の20代女性をターゲットカスタマーとした、マールブランシュ北山本店で販売するバレンタインデー商品」を提案することが出来るのか、受講生達が検討を進めてきました。

調査項目を考える過程では、「自分たちにとってバレンタインデーはどのような日なのか」「バレンタインデーは他のイベントとどのように違うのか」「20代女性はバレンタインデーを楽しんでいるのか」と様々な視点から議論されました。そして、その様な議論の内容も今回の調査内容に反映させることで、バレンタインデーの背景にある若者の心理も探ることにしました。

社会ビジネスフィールド2018.9-1
議論の末、ついに調査用紙が完成!


調査のデータ入力中

 また、9月14日にはマールブランシュのチョコレート専門店「加加阿365祇園店」にお邪魔し、マールブランシュではどの様なコンセプトで例年バレンタインデー商品をお客様に届けてこられたのか、毎年変わるそれぞれのコンセプトに込められた思いをお聞きしました。


「加加阿365祇園店」の店舗内でお話を伺いました


マーケティング部の樺山様よりバレンタインデー商品のコンセプトについてお話し頂いています

 さらに、今回はマールブランシュでパティシエとして活躍しておられる池本様より、パティシエになられた経緯やご自身が開発されたスイーツに対する思いをお話し下さいました。自分の考えと世間のニーズ、そして「マールブランシュらしさ」を取り入れながら、日頃どの様に新たなスイーツを創造されているのか、受講生に向けて丁寧にお話し下さり、受講生も商品開発のお話を直接パティシエの方からうかがえるということで、熱心に耳を傾けていました。また、その後も受講生が現在検討しているバレンタインデー商品について、池本様に質問やご相談をさせて頂いたようです。

 これから、調査の分析結果をもとに商品やサービスを実際に検討していきますが、この過程は例年、本フィールド研修で一番難しさを感じさせる部分であり、一方で一番やりがいのある部分でもあります。今回店舗で収集させて頂いた貴重な情報を踏まえ、11月9日の最終報告会に向けて、受講生同士でより活発に議論を深めていってもらいたいと期待しています。

最後に、店舗見学の後に、受講生の一人から感想を聞きました。
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加加阿365祇園店の店舗を訪問させて頂き、バレンタインデーの企画やパティシエのお仕事をされている社員の皆さんのお話をお聞きし、また最後には自分たちで今考えている提案を相談しました。これまで、20代女性をターゲットに新しいスイーツの形を提案しようとしていましたが、マールブランシュらしさや、京都らしさということを意識して考えることがまだまだ出来ていないことに気付かされました。これからさらに良い企画ができるよう、そしてターゲットのニーズに応えられているか、“らしさ”を商品から感じられるかを意識して商品の検討に取り組みたいです(3年次 Fさん)。


パティシエの池本様より、商品開発にこめられた思いをお聞きしました


加加阿365祇園店のチョコレート製品について説明して頂いています

報告者:社会・ビジネス心理フィールド研修授業担当者 廣瀬・尾崎・松島
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 10:37講義の様子学生の様子

「心理カウンセリングフィールド研修」報告その1 ―発達相談室 プレイルーム体験―

2018年09月25日

 心理学を基礎とした対人援助を実践している、さまざまな施設を見学し、心理学が現場でどのように役に立っているのか、体験的に学ぶことを目標とした授業「心理カウンセリングフィールド研修」が、この夏、スタートしました。
 この科目は、現代人間学部心理学科、心理カウンセリングコースの必修科目となっており、今年は2年次生たちが履修しています。
 夏休み期間を利用して、学生たちは教員の引率のもと、教育相談(不登校支援など)・保健福祉(障害児・者の支援など)・司法犯罪(犯罪被害者支援、非行少年との関わりなど)に関係する様々な現場に、グループで分かれて、出かけています。。
 9月のある日、受講生全員で、大学構内にある、心理臨床センターの一日見学を行いました。普段は、学外から心理相談等で来られる人たちを対象に、大学院生の実習の現場にもなっていますが、この日は、2年次生たちも、施設内を見学することができました。
そのセンターの1組織である発達相談室では、「こがもクラブ」という、乳幼児と親のための子育て支援教室を15年間、継続して行っています。今回の研修では、「こがもクラブ」でも使っているプレイルームで、大学生も自由に遊んでもらったり、友人が遊んでいる場面を観察したりしました。

2018ふぃールド研修その1−1
プレイルームで体験!

 学生は、2グループに分かれ、プレイルームで遊ぶ子どもたちの役、隣の観察室から、観察する親役になり、子どもの遊びを客観的に観察することが、親にとってどのような意味があるか、体験的に学ぶ機会となりました。また、好きな遊びをすることで、子どもの頃の気持ちを取り戻すこともできました。

2018フィールド研修その1−2
童心に返って・・・ピース!

その前日にも、京都家庭裁判所に見学に行ったグループは、家庭裁判所の中にプレイルームや箱庭があり、そこで子どもの心理的サポートが、丁寧に行われていることを学んでいました。プレイルームで自分の気持ちを解放して遊ぶことの意味を、実感できたのではないかと思われます。
このように、心理学を社会の中で、人々の援助のために、どのように役立てているのかについて、様々な現場で活動されている方々のご協力をいただきながら、貴重な学びを行っています。そして、学生たちの書いた感想を読んでみると、この研修が、将来、社会の中で、自分たちも活躍したいと考える機会になっているようで、今後の成長が楽しみです。
報告:高井直美
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 11:58講義の様子学生の様子

#11 きって、はって、心を表現する-コラージュ療法を体験しよう-

2018年08月08日

コラージュ療法について
-言葉以外の方法で自分を表現すること-

1.コラージュとは
 みなさんは、コラージュと言う言葉を聞いたことがありますか?全然、聞いたことがない方、高校の美術の授業でやったことがある方、コラージュとは思っていなかったけど、切ったり貼ったりすることが好きな方…。いろんな方がおられるかと思います。実は、どのようなやり方が正式なコラージュとは決まっていないのです。決まっていないから、自由な発想で切ったり貼ったりすることを楽しめるとも言えるでしょう。
 さて、今回は、カウンセリングにおける一つの技法として「コラージュ療法」についてお話したいと思っています。

コラージュ

2.芸術療法の中のコラージュ
 カウンセリングでは、来談者さんがカウンセラーに悩みごとを話して、それをカウンセラーとともに解決していく、というのが一般に考えられている方法です。しかし、子どもや悩みの深い人、言葉にできるエネルギーの乏しくなった人にとっては、言葉での自己表現がとても難しいことがあります。そのような時にひとつの方法として「芸術療法」が取り入れられます。
 有名なものに箱庭療法があります。本学オープンキャンパスでも模擬体験できますが、実際のカウンセリング場面でもよく使われます。横72cm×縦57cm×深さ7cm の四角形の内側を水色に塗った箱に砂を入れ、その上にミニチュア玩具を並べていきます。カウンセリングの中で何度か箱庭を置いてもらって、来談者さんの変化を感じ取ったり、カウンセラーの解釈を一緒に味わったりします。
 芸術療法には、他にも絵画療法、音楽療法、心理劇、ダンスセラピー、詩歌療法、造形療法などがあります。いずれにおいても、自分のこころの表現を言葉以外の方法を用いて行います。言葉以外の方法は、とても興味深く面白いのですが、どのようにカウンセラーが捉えていくかについて、様々な議論が加えられてきています。開発されました。材料として使用してもかまわない古雑誌などを集めて、そこから自分のイメージに合ったものを切り取って、画用紙に貼っていく「マガジンピクチャー法」と、カウンセラーが材料を切って準備する「コラージュボックス法」という2つの方法が主に臨床場面では採用されています。また、持ち運べるという利便性によって、医療場面においては病棟のベッドサイド、教育場面においては学校での別室など、幅広い現場でコラージュ療法が行われています。

本学では、3年次生の実習授業でコラージュ療法の「マガジンピクチャー法」を実際に体験することができます。また、他の芸術療法も体験できるカリキュラムも準備されています。是非、みなさんと一緒に楽しみながら学んでいきたいと思っています。

参考文献:森谷寛之(2012) コラージュ療法実践の手引き 金剛出版

報告:佐藤睦子
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 16:13イベントさいころ講座

勉強に役立つ記憶術とは? 

2018年07月06日



受験生のみなさんにとっては、覚えなければいけないことがたくさんありますよね。
いえいえ、受験生以外の中・高校生、それから大学生、大人になっても、テスト前や日常の仕事で覚えることがたくさんありますね。

そんな方は、さいころ講座のこちらをご覧ください!
#2 勉強に役立つ暗記術とは? ― 記憶の心理 ―

心理学ってどんなことを学ぶの?と思ったら、是非、オープンキャンパスの模擬授業にご参加ください!!

今年度のラインナップは以下の通りです。

3/25 錯覚からわかる心のメカニズム」(終了しました)
4/22 よき聴き手とは?―心理カウンセリング入門―(終了しました)
6/10 「ついやってしまう・・・・」行動の解決法―行動分析への招待ー(終了しました)
7/15 きって、はって、こころを表現するーコラージュ療法を体験してみよう!-
8/4  こどもはいつから、どのように人の気持ちがわかるようになるのか?
8/5  心理学を学ぶと心が読めるのか?-心理アセスメント入門ー
8/19 夢はどうやってできるの?
9/9  ネガティブ思考でもうまくいく?

詳しくは、京都ノートルダム女子大学公式HPをご覧ください。





   


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 19:43イベント

#10 「ついやってしまう・・・」行動の解決法 ―行動分析学への招待―

2018年07月02日

はじめに
こころは だれにも見えない
けれど こころづかい は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから
          (「行為の意味」宮澤章二より)

 心理学は「心」を研究対象とする学問ですが、そもそも「心」とは何でしょうか?
わたしたちは「心」というものの存在は何となく信じていますが、それを直接見ることはできません。でも、たとえば、ある人のことを「やさしい心の持ち主だな」と判断するときはどうでしょうか。「電車で席をゆずる」、「相談にのってくれる」など、その人の日常の中の具体的な行動を見て、その人の心を判断しています。
 このような日常の中の行動は、自発的で能動的な行動であり、特に「行為」とも呼ばれます。(なお、受動的な行動については、また別の機会に。)これらの行動は、直接見ることができます。

行動(行為)の原理
それでは、その行動について考えてみましょう。たとえば、「めがねをかける」理由とは?
「目が悪いから」「黒板が見えにくいから」と考えがちですが、そうではありません(杉山,2005)。

答えは、前回の模擬授業を参考にしてください。
#3 「ついやってしまう・・・」行動の理由― セルフコントロールの心理 ―

心理学の中でも特に、「行動の原理」に注目して、人間や動物の行動の理解するための研究や、行動の変容を必要とする人に応用し実践する分野は、「行動分析学」と呼ばれます。

さいころ講座#10-1
「めがねをかける」理由を行動分析学で解説。なお、解説前にはほとんどの人が「目が悪いから」と答えますが、解説前に正解を書いている人も毎回何名かいます(今回の模擬授業では約5%の正解率)。

大学生の「ついやってしまう・・・」行動例
「ついやってしまう…」行動は、行動分析学において、「セルフコントロール」と「衝動性」という枠組みで研究されています。今回の模擬授業では、実際に大学のゼミで取り組んだ以下の事例を取り上げ、行動分析学の枠組みを用いた解決法を紹介しました。

事例1:学校帰りに、つい、コンビニによって、スナック菓子を買ってしまう。
事例2:毎日、つい、夜、だらだらと過ごしてしまう。

学生の試行錯誤の末、無事に、どちらの事例も解決しましたが、共通するポイントは以下の4点です。みなさんも、自分、あるいは周りの人の「ついやってしまう…」行動の解決にチャレンジしてみてください。
さいころ講座#10-2

行動分析学への招待
行動分析学を初めて学ぼうとする人のために書かれた新しい本が、今年の3月に出版されました。
さいころ講座#-10-3

 特に、第1章「心とは何か」では、模擬授業の初めにも取り上げたテーマについて、詳細に解説されています。まずは、CASE①なぜ若者は暴走を繰り返すのか(p.8)、CASE④自閉症スペクトラムのある子どもの行動変容(p.20)を読み、その周辺から読み進めても良いかもしれません。もちろん、他のCASEもお勧めです。
 そして、授業後半で取り上げた「セルフコントロールと衝動性」の問題は、第8章:自己制御と「意志」の問題(p.246)から書かれています。少し難しく感じるかもしれませんが、授業での説明を思い出しながら読めば大丈夫です。ハトの「ついやってしまう…」行動を解決する方法も紹介されています(p.250)。

<おすすめの本>
①「行動分析学入門:ヒトの行動の思いがけない理由」(2005)杉山尚子(著)集英社新書
  ICON34行動分析学について分かりやすく解説(初級編)。授業の前半で取り上げました。
②「行動分析学:行動の科学的理解をめざして」(2017)坂上貴之・井上雅彦(著)有斐閣
  ICON34このさいころ講座で紹介しました(初級編)。
③「セルフ・コントロールの心理学:自己制御の基礎と教育・医療・矯正への応用」(2017)高橋雅治(編著)北大路書房
  ICON34セルフコントロールの発達と教育、勉強行動、ダイエット、糖尿病、慢性疾患、薬物依存、犯罪心理、経済行動など、セルフコントロール研究の最先端がまとめられている(中級編)。
④「行動と学習の心理学:日常生活を理解する」(2005) 伊藤正人 (著) 昭和堂
  ICON34「行為の原理」(能動的な行動)と「反射の原理」(受動的な行動)の違い、その研究の歴史と背景、日常場面の中にみられるそれぞれの原理について、映画や文学にも触れながら解説されている(中級編)。
⑤「現代心理学:行動から見る心の探求」(2013)伊藤正人(編著)昭和堂
  ICON34まずはコラムを読んでみましょう。大学の心理学の教科書(初級編)。

報告:空間 美智子

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 14:58イベントさいころ講座

大学院(臨床心理学専攻)の同窓会2018

2018年06月27日

 5月27日、本学の食堂で、大学院臨床心理学専攻の同窓会が催され、修了生や現役生、教職員20数名が集いました。学部・大学院でご指導くださった非常勤の先生方もお越しくださり、一人前になって働く姿に目を細めておられました。
 この日の午後には、ひきこもり支援をされている修了生の四方美佳子さんが、河瀬先生や佐藤先生とともに公開講座に登壇され、それを聴きに久しぶりに大学に足を運んでくれた修了生も合流しました。
ケータリングのごちそうを囲んで、思い出話や今の苦労話に世代を超えて花が咲きました。

 病院、児童相談所、高齢者福祉施設など、さまざまな現場で働く修了生から近況をお話してくれました。
入学して2か月のM1さんたち、日々の課題にてんてこ舞いですが、ちょっとそれを脇に置いて、自分の未来イメージと元気をもらえたのでは、と思います。

2018同窓会
壁の「最後の晩餐」画も集っているように見えます・・・

すでに、本学から100名以上の臨床心理士が輩出され、さまざまな現場で活躍しています。そして、今年から公認心理師の養成も始まりました。
短い大学院生活ではありますが、ND(ノートルダム)で心理専門職の基礎を学んだことがお互いの共通項となって、社会に出てからも縦横のつながりとなるように・・・と願っています。

報告:伊藤 一美
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 14:18イベント
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