現代人間学部 心理学科

第2回 小児医療ボランティア養成講座(基礎講座)が始まりました。

2014年02月17日

 京都府立医科大学との連携事業の一つ、小児医療ボランティア養成のための基礎講座の第2回が始まりました。
 受講者26名中、心理の学生・院生は22名。いずれも、先輩の活動ぶりを聞いて、あるいは、いずれ子どもや医療に関わりたいという夢を背景に、小児医療センターで病気と闘う子どもやそのご家族に向けて、学生ボランティアとしてできることはないだろうか…と考えながら参加しています。
 初日(2/13)は、小児病棟の見学から始まり、緩和ケア病棟師長さんのお話、すでにボランティア実績のあるYMCAの方のお話、事故で片足をなくした子どものエッセイや事例を通して、病気や障がいを抱えた子どもの心を学ぶ(本学教員担当)講義でした。とても濃厚な時間の連続で、感覚にも思考にも深みのある1日だったと思います。

小児医療センターを案内していただきました  
  小児医療センターを案内していただきました

レトロな教室で受講
  府立医大のレトロな教室で受講

 心理の大学院生に感想を尋ねると、「(重病の子どもたちと接する)不安がたくさんある中で、笑顔や楽しみをどうやったら作り出せるのかと考えた」など、自分にどんなことができるだろうかと真剣に考えている姿が見られました。そして、YMCAの講師のお話から、「今後の心構えをいただいた」「外からの風が吹き込むこと、そこにいること、と聞いて、気負わずできることからはじめようと思った」と、受講生自身がパワーをもらったことがわかりました。また、「いろいろ考えるけれど、とにかく子どもが可愛い」という率直な声があり、“笑顔が見たい“、“一緒に遊びたい・学びたい“という素朴な気持ちが原動力になっていくのだろうと思いました。
 2/20(木)の最終日まで、小児医学の講義、支援学校の見学、遊び活動の実習など、密度の高い時間が続きます。第1期生は、すでにNDシアターの上演や院内学級での学習支援を始めています。第2期生にとっても、実践へのステップとなる充実した基礎講座になりそうです。

 報告:伊藤 一美  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 13:08学生の様子

上田ゼミの紹介(今年度の卒業論文)

2014年02月17日

 心理学部の上田です。今年度の上田ゼミは、4年次生7名、3年次生8名という構成です。他のゼミ紹介でも述べられていますように、4年次生は12月に卒業論文を提出し、1月の口頭試問および発表会を終えて、卒業を待つばかりです。今年度に提出された卒業論文の題目をご紹介します。

「孤独感と社会的スキルがインターネット依存傾向に及ぼす影響」
「理想自己と現実自己のズレおよび自尊感情が無気力に及ぼす影響」
「友人関係の満足感について」
「社会的スキルが大学生活の充実度と生きがい感に及ぼす影響」
「社会的スキルがユーモア志向と友人関係満足感に及ぼす影響」
「対人恐怖心性と特性シャイネスがひとりで過ごすことに関する感情・評価に及ぼす影響」

 自分自身や自分と他者との関係に関することが、テーマとして選ばれました。いずれの研究も、質問紙調査をして仮説を検証するという形式ですが、興味深い結果が得られました。産みの苦しみを味わいながらも、学生さんの努力が実を結び、それぞれ世界に1つだけの論文が完成したことに感慨無量です。

 3年次生は、研究計画を練っているところです。しんどい作業もありますが、12月には晴れやかな達成感あふれる笑顔を見たいと願っています。


 報告:上田 恵津子
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 07:00ゼミ紹介

お酒の販売が禁止される日

2014年02月14日

 心理学部の内田です。2月2日にタイでは総選挙が行われましたが、デモ活動によって全選挙区の約1割の選挙区で全く投票ができなかったと報道されました。○○人負傷者がでたという報道も見受けます。

 今回は、その総選挙に関するタイの法律のお話をします。次の写真を見てください。

 thai
   コンビニの張り紙(写真クリックで拡大)

 これは、2月2日のセブンイレブンのお酒コーナーを撮影したものです。選挙のため、お酒の販売は禁止されていることが記してあります。つまり選挙は、しっかり判断して(酔った状態ではなく)投票しなさいということが法律によって定められているのです。選挙当日はコンビニに限らずお店もお酒を提供することができないので、バーや居酒屋の多くは休業します。これは選挙の前日も同様です。

 国によって文化が違えば法律も異なります。今回紹介した法律は、日本では想像ができないと思います。逆に日本の法律で、ほかの国から見たら理解が難しいと感じたり、馴染みにくいと感じるものがあるかもしれません。当たり前だと思っていたことがそうでなかったり、気づかなかったことに気づいたり、グローバルな視点で物事を考えることは面白いなあと感じる今日この頃です。

 報告:内田 和寿  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 07:00日記

心理学基礎演習Ⅱ:データ活用術「データ集計を体験しよう」

2014年02月11日

 心理学部の尾崎です。今年度から始まった1年次生対象の「心理学基礎演習」についてお話しします。この科目は、【データ活用術】と【日本語活用術】という2本柱で構成されていて、9月には、それぞれの前期の様子がこのブログでも紹介されていました。

 今回は、私が後期に担当した【データ活用術】の一部をご紹介したいと思います。
【データ活用術】のうち、後期の後半に行われた「データ集計を体験しよう」シリーズでは、データの入力→結果の予想→データの集計→グラフ作成→結果の記述・考察という一連の流れを体験的に学びます。

 授業は、各自がアンケートに回答し、クラス全員のデータを入力するところから始まりました。つまり、自身の回答も含む、クラスの学生たちのデータを入力し、集計するわけです。各回の授業において、様々な観点から集計を行いましたが、授業の最終回では、インターネットの利用時間について、自宅生と下宿生との違い、平日と休日との違いについて扱いました。

 身近なテーマだったこともあり、予想を立てる段階から、「下宿生の方が自宅生よりも家事等で忙しいため、インターネットの利用時間は少ないのでは?」「下宿生は一人で過ごす時間が多いので、自宅生よりもインターネットを利用してしまうのでは?」等、色々な意見が出されました。その後、実際のデータについて、Excelを使って集計し、結果の読み取りを行いました。最後には、グループごとに、これら一連の内容をパワーポイントにまとめ、紹介する時間を設けました。

グラフからどんなことが読み取れるか グループAのスライド
 グラフからどんなことが読み取れるか    グループAのスライド

 学生たちの感想からは、「私たちが回答したデータを使用し、グラフにすることで、自分たちの現在の状況が少し分かった気がした」「グラフを読み取る力がついた」「グラフの作り方を学んで、これからの他の授業でも活かそうと思った」「予想と結果が違い驚いた。集計してみると違うということを知った」など、それぞれに様々な学びや気づきがあったことが伺えました。今回学んだことが、身近な生活や社会に目を向ける1つのきっかけになったり、レポートや卒論作成など、2年次以降の学びへとつながっていってくれることを期待しています。
 
 報告:尾崎仁美  続きを読む


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 13:00講義の様子

伊藤ゼミの紹介(卒論、ゴ~ル!)

2014年02月07日

 心理学部教員の伊藤です。今年の卒業論文もゴールに到達しました!
 昨年12月半ばの提出が終わってからも、1月お正月明け早々の口頭試問、そして先の記事にあったように1月末の卒論発表会と、いくつかの山を越えて、ようやくほっと一息です。

 今年の4回生の論文も、多彩なテーマがそろいました。恋愛観・結婚観の調査研究、絵本を使っての死生観研究、ドラマへの感情移入の実験調査、血液型性格判断についての考察、インターネット依存の調査研究…と内容はさまざま。
 2年近くという長期間、温めて考えて動いて書き上げ、さらには人前で発表するという作業を乗り越え、みんなとても逞しくなりました。

 卒論発表会前の最終ゼミでは全員がパワーポイントで発表資料を作り、お互いの成果を確認しあいました。
ゼミ内の卒論発表会
 ゼミ内での卒論発表会。終わったらケーキで一息

 そして、1月29日の卒論発表会、われらが代表Kさんの登場です。自己啓発本の読書が気分にどのような変化を与えるのか、「不合理の信念」という概念も絡めた実験調査の研究発表で、80名近くの聴衆の前でパワーポイントを示しながら発表しました。
 フロアからの質問にも堂々と答えておられ、それはそれはかっこよかったです。
われらが代表、Kさんの発表です
 われらが代表、Kさんの晴れ姿

 それぞれ社会に巣立ちます。大学での苦労と場数が、これからの血や肉となりますように。
 さて、次は3回生ゼミのみなさん、おなかに力を入れて、再出動です。ファイト!!

  報告:伊藤 一美  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 07:07ゼミ紹介

卒論発表会を終えて(高井ゼミの紹介)

2014年02月03日

 心理学部教員の高井です。高井ゼミは、4年次生7名、3年次生6名で構成されています。写真は、1月29日の卒論発表会直後、ほっとした笑顔の4年次生メンバーです。高井ゼミでは、基本的には「子どもや青年を対象とした発達心理学的研究」を行うようにしています。今年は、「大学生から見た子どもの頃の遊び」、「幼児同士の関わり」、「親子のコミュニケーション」、「大学生の子育て意識」、「幼児の親の子育てストレス」、「青年期の自己愛」などをテーマに、ユニークな卒論が7本出来上がりました。どの研究も、質問紙調査または観察によって、自分でデータを取りましたので、「世界にただ一つしかない研究」です。

 今年の4年次生たちは、ゼミの時間に、友達の発表に対して、積極的に質問や意見を発言していましたが、5ゼミ合同で開催された卒論発表会でも、司会者を務めてくれた高井ゼミ生は、フロアーから質問が出ない時は、自分からどんどん質問をしており、大勢の聴衆を前にして偉いものだと感心しました。
 
 高井ゼミの学生
  高井ゼミ4年次生です

 卒論発表会は、聴衆となった3年次生たちにもよい学びの場になったようです。来年は誰のどんな笑顔が見られるのかな?また1年後が楽しみです。

 報告:高井直美  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 07:00ゼミ紹介
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