現代人間学部 心理学科

大学院(臨床)の同窓会

2015年06月20日

 6月14日夜、大学近くのイタリアンレストランで、大学院臨床心理学専攻の同窓会が催されました。
この日の午後、藤川洋子先生と修了生の宮本由起子さんによる公開講座『女子の犯罪とその心理』が開かれ、その日に合わせて宴を!!となったわけです。
 4期生から現役生と、心理臨床センターのスタッフ、教員とが30名以上集い、久々の再会に話に花が咲きました。仕事のこと、プライベート、職場のストレス・・・などなど、気兼ねなく話せる場になったようです。同窓生カップルの赤ちゃんは、もうアイドル。もみくちゃでした。


後半になるほどリラックスして話が尽きず

 現役生ははじめ緊張の面持ちでしたが、先輩たちの声掛けで席を移動して会話に加わっていきました。見知らぬ現場の世界を教えてもらう一方で、修論や実習の大変さをこぼしていると「そういえば私もそんなんだったわ」と笑い飛ばす先輩たちに元気をもらったようです。
 
 大学院心理学研究科臨床心理学専攻は、2003年に前身の生涯発達臨床心理学専攻(2005年より現在の名称)として発足し、臨床心理士養成のための指定校1種として13年目を迎えます。現M1まで含めると100名以上がここで学び、修了生の多くが臨床心理士として全国で活躍しています。鑑別所、病院、スクールカウンセラー、大学の学生相談室、キャリアサポートなど、フィールドも様々です。
 大学院での2年・3年はとても短いですが、「NDで学んだからこそ」という技術・ふるまい・心構えを身につけ、どこへ行っても対人援助の糧となってくれていれば・・・と改めて思いました。

 巣立った後も、拠点としてご活用くださいませ>>修了生のみなさまへ。

報告:伊藤 一美
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 07:00日記大学院

公開講座『女子の犯罪とその心理』を終えて

2015年06月20日

  去る2015年6月14日(日)、心理学部・大学院心理学研究科主催の公開講座が開催されました。今年度は心理学部の藤川洋子教授、岡山少年鑑別所 統括専門官の宮本由起子先生を講師とし、『女子の犯罪とその心理』と題しまして、およそ150名の参加者がお越しになりました。

 藤川教授は、長らく家庭裁判所調査官を歴任し、国内で非行と発達障害との関連にいち早く着目し先駆的な研究報告を行なった先生です。本学には2006年より着任し、犯罪心理学や心理学法規論などの授業を担当しています。もう一方の講師、宮本先生は本学大学院臨床心理学専攻の修了生で、藤川先生の教え子の一人。2008年修了後、難関国家公務員のひとつ、法務技官(現在の矯正心理専門職)に採用され、2013年からは岡山少年鑑別所で統括専門官という心理職のリーダーを務め、臨床心理士でもあります。久しぶりに母校に帰還し師弟二人での登壇となりました。
 まず藤川先生から、メディアでも大きく取り上げられている成人女性による凶悪事件の特徴、さらに昨今話題になっている未成年女子による事件が解説されました。その上で、生物的・心理的・社会的要因としてどのようなことが考えられるのか、どういった介入が求められ、心理的な援助に携わる者がどのような姿勢で臨むべきなのかについて、わかりやすくて暖かい、かつテンポの良い語り口でのお話がありました。
 次に、宮本先生から、「少年鑑別所」という日頃なじみのない人も多い現場について画像を交えての説明がありました。日々現場で少年少女たちに関わる立場から、実は鑑別所にやってくる少女たちの姿は特別なものではなくふつうの子どもたちと連続していることや、実際の関わりについて仮想事例を交えてお話がありました。少年鑑別法の改正により、現在、地域への啓発活動や一般の市民からの相談業務にも力を入れているとのことで、地元の京都少年鑑別所の方からも飛び入りでのアナウンスをいただきました。
 藤川先生や宮本先生のお話を伺いながら、家庭裁判所や鑑別所といった子どもに関わる司法の現場は、たしかに発端は無理やり連れて行かれる場所ではあるけれども、子どもや親たちの“育ち”の拠点になりうる、ということを教えていただきました。


大勢参加してくださりました

 休み時間を挟んで、参加者から講師への質問の時間では、「殺したいと思うことと、実際に殺してしまうこととの境目に何があるのか」「鑑別所を出た後にどのようなフォローがされるのか」「つらい話も多いだろうが、仕事でのやりがいは何か」といった様々な質問があがり、各講師からお答えいただきました。もっと時間がほしかったところで、拾いきれなかった質問やより踏み込んだ話への期待の声も多くいただきました。


師弟(妹?)関係のお二人。軽妙なかけあいも。

 学部学生も多々出席し、迷いながらも信念を持って仕事に凛と取り組む宮本先輩の姿から、自分の未来図として勇気をもらいました。宮本先生のお話は、キャリアモデルの一つとして、学生たちへのなによりの贈り物です。
 「ND心理学セミナー」と銘打った本学部の公開講座は、これからも心理学に絡んだテーマをお贈りしてきます。参加者アンケートからもいろんなお題を頂きましたので、今後の企画に活かしていきたいと思います。
どうぞみなさま、ご期待ください!!

報告:伊藤 一美(公開講座 企画担当)

  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 07:00イベント学科のトピック大学院

大西ゼミ:フィールドワーク「二条城」

2015年06月03日

 大西ゼミでは、5月27日(水)にフィールドワークを行いました。
大西の専門は、社会科教育です。しかし、ゼミ生(3年生)の関心は、社会科に限らず、体育科教育、幼稚園教育、生徒指導、発達心理学など多種多様です。共通点は「教育」や「子ども」といったところでしょうか。
 教職を志すにしても、一般企業への就職を目指すにしても、何事も体験することは大切ということで、フィールドワークを何度か行う計画にしています。文献を読むだけでわかることもあります。しかし、実際に見学、調査することにより、さらに深まった知識が経験として身についたり、新たな疑問が生まれたりすることもあります。そのような経験をゼミの学びに取り入れていきたいと考えています。いずれは、自分自身で興味関心をもって、フィールドワークを行ってほしいというのがゼミ担当者の願いです。

 本学に着任して2か月。講義を通じて驚いたことは、学生が京都に住んでいながら、京都の史跡、寺社仏閣などを訪れた経験が少ないことです。小学校や中学校での校外学習などでも出かけたことがないようです(遠方から入学している学生は、修学旅行などで訪れているようです)。
 そこで、今回のフィールドワークは、二条城で行いました。小中学生のころに社会科で勉強したはずの世界文化遺産です。「誰が、何のために造ったのか。」「そこで、何が行われたのか。」「どのようなつくりになっているのか。」など関心をもちながら見学してきました。漠然と眺めているだけでは面白くない見学も、教師が「しかけ」を施し、自分たちで「見よう」という意志をもつことで、面白い見学になります。実際、ゼミ生も「障壁画」や「襖の引手」「欄間」など、普段はあまり気に留めない部分にまで関心をもち見学していました。



 教職を目指しているゼミ生には、「見学の在り方」や「教材研究の奥深さ」などを学んでほしいと思います。また、一般企業を目指すゼミ生にとっても「一般常識」や「問題解決する経験」になってくれればと願っています。
 見学の後には、レポートもまっています。見学を振り返ることも、体験を体験のまま終わらせるのではなく、経験、そして学びへと高めていくために重要なことです。レポートにどうつなげていくのか。これからのゼミ生の学びが楽しみです。

報告:大西慎也
  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 07:00ゼミ紹介
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