現代人間学部 心理学科

京都府警察【下鴨警察署】インターンシップ体験報告

2015年10月01日

 本学では、大学生の社会人体験として「インターンシップ」が実施されています。毎年、いろいろな企業に伺って社会人体験をする学生たちは、大変貴重で実践的な学びを行っています。今年度は、地元京都市左京区にある下鴨警察署で、インターンシップをさせていただくことになり、8月に第1期隊、9月に第2期隊が伺いました。

 このうち第2期隊のインターンシップ参加学生は、全員心理学部の3年次生です。彼女たちは、9月7日から2週間、武道の訓練を行ったり、地域の見回り活動に参加したり、地方検察庁で研修を受けたりなど、実に様々な活動を体験させていただきました。下鴨署ではたまたま研修期間中に、TVニュースに頻繁に出る大きな事件があり、彼女たちは緊迫した雰囲気を直に感じながら、改めて、我々市民の生活に密着し、人々の平和と安全を守る、警察の職務の素晴らしさを理解したようでした。

 また今回は、心理学部で学んできた学生が参加するということから、メンタルヘルス(精神的健康)についての大学での学びを、下鴨署の皆さんの協力を得て、実践的に研究するという機会もいただきました。行ったのは「下鴨署員のメンタルヘルス調査」と題しました署員の皆さんに対するアンケート調査と、一人ひとり個別に、機器を使って測定する身体のストレスチェックの2種です。
 ここでは、学生4名が行ったアンケート調査の実施について、簡単にご紹介します。このアンケート調査は、インターンシップに行く前に、心理学部教員と参加学生で相談し作成したものです。そこでは、バーンアウト尺度(田尾・久保,1992)の質問項目を使用して、仕事に伴う心理的な疲労や人間関係を避ける傾向、および達成感の低下などを測定し、さらには、仕事上のストレスとやりがいについて、それぞれ自由に記述してもらい、傾向を分析しました。
 お忙しい中、130名の署員の皆様から回答をいただき、4名の学生は、2週間のインターンシップ期間内に、寝る時間も惜しんで分析を行いました。結果の分析から、他の職種と比較して、警察署員の皆さんが、概ね精神的に健康な状態で職務を遂行しておられること、年代ごとにやりがいやストレスの内容には違いがあることなど、興味深い事実が分かり、最終日には、それらをまとめた結果を署員の皆さんの前で、無事発表することができました。

発表の最後のスライドには、以下のように書かれていました。これは本音だと思います。

皆さんのお仕事なさっている姿、格好良かったです。これからも、私たちの「正義のヒーロー」でいてください♡



下鴨警察署でアンケート調査結果を発表するインターンシップ参加学生

 今後も、学生たちが、このような社会人体験を通して、自分の生き方に関わる様々な学びをして、大きな人間になっていくことを期待しています。

報告:高井直美  


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 07:00学生の様子
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