大学院心理学研究科

社会の問題を解決する1  異文化受容(松島ゼミ3年生)

2016年12月30日

松島ゼミの「心理学演習Ⅰ(3年次ゼミ)」では,今年度後期,「社会問題に目を向け,その問題解決のための提案を行う」という課題を設定し,作業を進めてきました。まず,ゼミ生それぞれが関心をもつ社会問題を挙げた上で,最終的には2つのテーマに絞ることになりました。
一つは近年グローバル社会となり,訪日する外国人の数も多くなっていますが,「異文化理解・異文化受容が促進するにはどうすれば良いか」という問題で,大学生の異文化に対する意識や異文化を受け入れられる人とそうでない人の間にはどの様な差異がみられるのかを検討することになりました。

もう一つは,「アルバイトにおけるストレス」に関する問題で,マスコミ上では「三年離職」「ブラックバイト」という言葉もよく聞かれるようになりましたが,大学生のアルバイトにおけるストレス実態とストレスを抱えやすい人の特性について,自己主張の点から分析を進めることになりました。
両調査とも男女大学生が調査対象となったことから,「インターネット調査」を取り入れ,画面の設計からゼミ生自ら進めていきました。


調査項目を相談


初めてのインターネット調査実施で試行錯誤中


スマートフォンでも調査が可能かどうか確認中。 

12月のゼミでは2グループによる成果発表会を行いました。まず、はじめに受講生のOさんから結果と感想の報告です。

【異文化受容に関する調査】
皆さん海外に行ったことはありますか?日本とは違う食文化や生活習慣など沢山あって、受け入れ易いもの,受け入れられ難いものあると思います。今回はその異文化の受容に着目して研究を行いました。
<結果とコメント>
①外国人の友達がいる人の方がいない人に比べて,異文化への肯定的感情、他国民・他民族に対する受容態度がよりみられることがわかった。
②海外旅行経験の経験が多い人の方が,異文化への否定的・消極的感情は低かったが,異文化への肯定的感情と海外旅行経験の有無には差異がみられなかった。→海外に行ったことがあるかないかに関わらず皆さん異文化には興味があるんですね(^-^)
③異文化に肯定的で他国民・他民族に受容的な態度の人ほど,開放的で外向的な性格であり,異文化に消極的な態度の人は,情緒不安定な傾向があり,真逆の傾向がみられた。→話してみたいけど言葉の壁とか問題はありますよね…。でも話してみると異文化の人たちは私たちの言葉を分かろうと努力してくれるのが嬉しいですよね(*^^)
④異文化への否定的感情では,男性の方が女性よりも異文化に対する否定的感情が強かった。
これらの結果に基づき,本学における異文化理解のための情緒的交流に焦点を当てた提案を行いました。また、これまで学んできた統計的検定の知識やスキルを活用し,早い段階からスライドが完成していたので,わかりやすく伝える準備ができました。



わかりやすいPowerPointになるようにイラストや図形を使い工夫しましたo(^-^)

<感想>
ゼミで半年間やってきたことを振り返ったら,終わったときは達成感がありました。自分たちで取り上げたい問題を考えるところから始まり,質問紙作成や実施,スライド作成,発表まで行ったのはこれが初めてだったので,とても良い経験になりました。また,二つのグループに分かれて調査をしたので,片方のグループ発表を聴くことも良い刺激になり,ゼミ内の仲も深まったと思います。この経験を次の卒論に生かしていきたいです。
(報告:Oさん)


2つ目の発表は、次のサイコロ日記でご紹介します。

報告者: 松島るみ+松島ゼミ3回生



Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学部 at 07:00│研究活動ゼミ紹介

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