現代人間学部 心理学科

「心理カウンセリングフィールド研修」報告その1 ―発達相談室 プレイルーム体験―

2018年09月25日

 心理学を基礎とした対人援助を実践している、さまざまな施設を見学し、心理学が現場でどのように役に立っているのか、体験的に学ぶことを目標とした授業「心理カウンセリングフィールド研修」が、この夏、スタートしました。
 この科目は、現代人間学部心理学科、心理カウンセリングコースの必修科目となっており、今年は2年次生たちが履修しています。
 夏休み期間を利用して、学生たちは教員の引率のもと、教育相談(不登校支援など)・保健福祉(障害児・者の支援など)・司法犯罪(犯罪被害者支援、非行少年との関わりなど)に関係する様々な現場に、グループで分かれて、出かけています。。
 9月のある日、受講生全員で、大学構内にある、心理臨床センターの一日見学を行いました。普段は、学外から心理相談等で来られる人たちを対象に、大学院生の実習の現場にもなっていますが、この日は、2年次生たちも、施設内を見学することができました。
そのセンターの1組織である発達相談室では、「こがもクラブ」という、乳幼児と親のための子育て支援教室を15年間、継続して行っています。今回の研修では、「こがもクラブ」でも使っているプレイルームで、大学生も自由に遊んでもらったり、友人が遊んでいる場面を観察したりしました。

2018ふぃールド研修その1−1
プレイルームで体験!

 学生は、2グループに分かれ、プレイルームで遊ぶ子どもたちの役、隣の観察室から、観察する親役になり、子どもの遊びを客観的に観察することが、親にとってどのような意味があるか、体験的に学ぶ機会となりました。また、好きな遊びをすることで、子どもの頃の気持ちを取り戻すこともできました。

2018フィールド研修その1−2
童心に返って・・・ピース!

その前日にも、京都家庭裁判所に見学に行ったグループは、家庭裁判所の中にプレイルームや箱庭があり、そこで子どもの心理的サポートが、丁寧に行われていることを学んでいました。プレイルームで自分の気持ちを解放して遊ぶことの意味を、実感できたのではないかと思われます。
このように、心理学を社会の中で、人々の援助のために、どのように役立てているのかについて、様々な現場で活動されている方々のご協力をいただきながら、貴重な学びを行っています。そして、学生たちの書いた感想を読んでみると、この研修が、将来、社会の中で、自分たちも活躍したいと考える機会になっているようで、今後の成長が楽しみです。
報告:高井直美



Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 11:58│講義の様子学生の様子

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