心理学基礎演習:日本語活用術

京都ノートルダム女子大学心理学科

2013年09月27日 07:00

 今年度から、1年次生対象の「心理学基礎演習」という授業が始まりました。【データ活用術】に続き、今回は【日本語活用術】の内容を一部ご紹介します。
 テーマは「物語を理解する」で、『お手紙』(A.ローベル作、三木卓訳『ふたりはともだち』より)という物語を題材にしました。これは小学校の国語の教科書に載っているので、誰でも一度は読んだことがあるお話です。皆さんは覚えておられるでしょうか? 主な登場人物は、「かえるくん」と「がまくん」です。
 まず始めに一通り読んで、作品の設定や主人公は誰かを考えます。その後、段落ごとに、「かえるくん」の視点から物語を読み、次に「がまくん」の視点から物語を読みます。そして主人公は誰かを改めて考え、『お手紙』とはこんな話という結論をまとめます。グループごとに相談しながらスライドを作り、発表します。いろいろな読み方があることを知った上で、最後に自分自身の読みの結論をまとめます。
 心理学を学ぶ大学生の読み方は、奥が深くて楽しかったです。

    
             発表スライドの一例。イラスト付き!
                         
 報告:上田 恵津子

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