現代人間学部 心理学科

心理学科の初年次教育 「キャリアについて先輩から学ぶ・考える」

2024年03月06日

初年次教育の科目 ― 心理学基礎演習とは? ―

 心理学科の初年次教育の科目「心理学基礎演習」の(前期)と(後期)は、大学で出会った友人や先生との関りを深めたり、2年次以降で履修する心理学の専門科目を学ぶための準備をしたり、心理学科での学びを社会の中で活かすための心構えをしたり・・・等々。そのようなことを学びの目標としています。今年度は、ⅠとⅡそれぞれ4名(計8名)の教員がこの授業を担当しました。これら8名の教員は担任・副担任として、この授業以外でも1年次生の大学生活を様々にサポートしています。

  「心理学基礎演習」の授業では、心理学の専門科目を学ぶ準備として心理学の文献や人の行動データを素材として、受講生が単独あるいはグループで考えたり、話し合ったり、分析したり、プレゼンテーションしたりして、「読む」「理解する」「書く」「まとめる」「伝える」力を身に付けていきます。もちろん、課題に取り組む中で受講生同士、先生、ティーチングアシスタント(大学院生)との交流も深まっていきます!また、心理学科での学びを社会の中で活かすための心構えに関連して、心理学科で取得可能な資格の話を聞いたり、社会の中での心理学の役割や心理学を活かした職種・職業領域について学んだりする機会を授業の中で設けています。

 

2023年度版 キャリアについて先輩から学ぶ・考える

パート1:先輩達の体験談を聞く

 2023年117日の「心理学基礎演習」の授業では、企業や施設から内定を得ている3名の先輩達(いずれも心理学科4年次生)に、2年次以降の過ごし方や自身の就職活動を紹介しつつ、後輩たちへのメッセージを伝えて貰いました。

 心理学科の1年次生は、後期末に「社会・ビジネス心理」「心理カウンセリング」の2コースから、いずれかのコースを選択します。1年次生にとって、コース選択は2年次以降の履修やゼミ選択、そしてキャリアについて考える第一歩とも言える大切な事柄となります。3名の先輩達には就職活動での経験談に加えて、コース選択の理由や受講して良かったと思う科目、ゼミ選択の理由などについても話をして貰いました。


心理学科の初年次教育 「キャリアについて先輩から学ぶ・考える」    心理学科の初年次教育 「キャリアについて先輩から学ぶ・考える」

  “消費者心理・社会心理が楽しそう!”と直感し、社会ビジネス心理コースを選択したA先輩。“私が大学生活の中で選択してきた出来事の根本には「楽しい」と言う気持ちがある・・・”と語りつつ、“人生の経験をたくさん増やすと良いよ!どんなことでも楽しんでチャレンジ!”と後輩達に力強いメッセージを伝えてくれました。

  

心理学科の初年次教育 「キャリアについて先輩から学ぶ・考える」

 録画配信で後輩達にメッセージを届けてくれたB先輩。以前から苦手意識が強かった“PCスキルやプレゼン力をアップさせたい!と、社会ビジネス心理コースを選択。先生の研究の専門分野と自身の興味・関心が重なるゼミで学びました。後輩達へのメッセージでは、“やったことは必ず成長に繋がるので、「できなさそう」「楽しくなさそう」と先入観で諦めないで欲しい!と、行動することの大切さを伝えてくれました。


 心理学科の初年次教育 「キャリアについて先輩から学ぶ・考える」    心理学科の初年次教育 「キャリアについて先輩から学ぶ・考える」

 “困りごとを抱えた人達の生活に寄り添い、支える福祉の仕事がしたいという思いから、コース選択時点で精神保健福祉士(国家資格)の取得を目指していたC先輩は、心理カウンセリングコースを選択。勉強と就職活動の両立のため、“実習期間中は実習に集中し、実習が終わったら就職活動に本腰を入れる”というメリハリを意識しました。後輩達には、“日々の勉強や遊び、課外活動を通して大学生活を楽しみつつ、沢山の経験を積んでください!”と励ましのメッセージを届けてくれました。


パート2:先輩・キャリアセンター職員・教員による対談

心理学科の初年次教育 「キャリアについて先輩から学ぶ・考える」

 先輩達の話の後は、先輩達とキャリアセンターの職員、教員による対談コーナー。このコーナーでは受講生から多くの質問が寄せられ、その一部に先輩達が壇上から回答してくれました。

 

以下に質問の一例を紹介します・・・皆さん、聞きたいことが沢山ありますね!

Q:コースをどっちにするか迷っていて決まらなさそうなのですが・・・・どうしたらいいですか?

Q:心理カウンセリングコースでは、どのような職業に就く人が多いですか?

Q:専門的な知識について、本腰を入れて学び始めたのはいつ頃ですか?

Q:就活を始めると決めて、最初にしたことは何ですか?

Q:就活で一番力を入れたのは、何ですか?

Q:どうやって興味のあるインターンシップを見つけて、応募するのですか?

 

パート3:キャリアセンター職員の方のお話と情報提供

心理学科の初年次教育 「キャリアについて先輩から学ぶ・考える」
 

 対談に続いて、本学キャリアセンター職員の方から、“大学生活は社会人への準備期間、学生時代の経験が社会人として求められる力と密接に関係している”といったお話や、最新の就職状況、キャリア関連のイベントについての情報を教えていただきました。


この日の授業を受けた受講生の感想から・・・

授業後、受講生達は次のような質問を含むアンケートに回答しました。

・先輩達のお話で印象に残った事柄

・自分自身のキャリアに関連して、今後取り組みたいこと

・キャリアセンター職員の方のお話で印象に残った事柄や質問など

 

以下は、アンケートの回答の一部です・・・

“何事にもチャレンジして欲しいというお話が印象に残り、今やってみたいと考えていることが沢山あるのでもっと真剣に前向きに考えていこうと思いました”

“コース選択は将来のことだけを考えて決めるのではなく、楽しそう、やりたいと感じた方を選んでも大丈夫だとお話されていた事が印象に残りました”

 

“先輩方、皆さんがとても前向きに就活をされていたことが印象に残りました。就活は悩んだり辛かったりすることばかりのイメージがあったのですが、オンとオフの切り替えをして、明るく前向きに取り組むことが大切だとわかりました”

 

“キャリアセンターの方のお話から、レポートやグループワークで学ぶことは将来や、就職活動で必要になってくることだと聞いて、大学生の期間は本当に重要なのだと感じました”

 

“就職活動で困り事があったり悩みが出てきたりした際は、気軽にキャリアセンターへ相談に行こうと思いました。大学の先生もそうですが、少人数でアットホームな環境を活かして、キャリアセンターや周りの考えを活用したいと思いました”

 

 受講生は皆、熱心に先輩やキャリアセンター職員の方のお話を聞き、キャリアについての知識を得たり、自身のキャリアについて考えたりしました。先輩やキャリアセンター職員の方々、有難うございました。受講生の皆さんには、この日の授業で得たことを、これからの大学生活に活かしてくれるよう、大いに期待しています。

 

担当:向山・松島・仲倉・下田




Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 14:49│講義の様子学生の様子

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