ノートルダム遊びプロジェクト2017 「自然と遊ぼう!初夏の森『あ!みーつけた!』の巻」実施報告
2017年06月05日
5月28日(日)、京都御苑「母と子の森」にて「自然と遊ぼう!」を開催しました。晴れた空の光が木漏れ日となり、時折さわやかな風が吹く森の中は、子どもたちにとって最高の遊び場になりました。毎年、「母と子の森」の使用をお許しくださっている環境省京都御苑管理事務所様には、感謝いたします。

京都御苑「母と子の森」
少しだけ大学事情をお伝えしますと、これまで「心理・教育フィールド研修a」という心理学科の授業でプログラムの企画・運営をしていましたが、今年度より「こどもと自然」という共通教育科目になり、全学学生が履修可能となりました。また、開催主体も徳と知教育センター・大学院心理学研究科・心理臨床センターの共催となりました。もちろんこれまで通り、当日は履修学生以外の学生ボランティアも参加しており、心理学科や心理学研究科からもたくさんの学生の参加がありました。
参加者の内訳は、42家族114名(子ども67名、保護者47名)、学生26名(学部学生22名、大学院生3名、他大学生1名)、教職員5名、学外ボランティアとして葵児童館職員1名、総勢146名となり大盛況でした。
そして、今年度は「中谷医工計測技術振興財団」から2017年度科学教育振興プログラムの助成をいただいことがきっかけで、京都市葵児童館や市内公立小学校、ノートルダム学院小学校と連携のご縁も生まれています。その小学校の先生もオブザーバーとして参加してくださいました。
さて、前置きが長くなりましたが、どのようなプログラムだったか・・・・・。大きく分けて「自然観察」「造形活動」そして「まつぼっくりを使ったゲーム」を行いました。
「しぜんをみつけよう!」では、学生作の自然観察カードに「ハートの形」「ゴツゴツしたもの」「鳥の声」など5種類のお題を掲載。子どもたちの中には、「ハートのかたちなんてないぞ!」なんていうものの、スタッフが「そうかなぁ?」と手がかりを提示すると「あった!」とハート形の葉っぱを見つけたり、小さな子どもさんは、ダンゴムシをシャーレに入れてじっと眺めたり、思い思いのものをファーブル(顕微鏡)でのぞいてみたり、それぞれが自然を楽しみました。

「しぜんをみつけよう!」
また、観察の手がかりとして「めだま」をつけて見る「めだまをつけよう!」では、白地に黒の目玉をつけると地面も木の切り口もおもしろい生き物に見えてくるので、あら不思議。そのことで、じっくり観察でき、いろいろな発見もあります。今回は財団からの助成で、野外で使えるポータブルプリンタなどを購入できたため、見えたものを心の中だけにとどめるのではなく、写真にプリントして親子みんなで共有して楽しめました。

「めだまをつけよう!」

造形活動では、定番の「こがもpad」でこすりだしを行いました。いわゆるフロッタージュです。子どもさんによっては、こすりだして葉っぱの葉脈がきれいに見えることを楽しむだけではなく、それで顔に見立てて絵を描いたり、多彩な色に塗りあげてデザイナブルな一枚の絵を熱心に仕上げたりと、子どもさん自らが展開していく姿が見られました。

「こがもpad」でこすりだし
最後に行った「まつぼっくりゲーム」「ピタゴラすごろく」は、企画段階から児童館の先生からアドバイスをいただき、学生が試行錯誤で練ったゲームです。さかさにした傘に的をつけて、松ぼっくりを投げ当てるゲームに熱中する子もいました。ピタゴラすごろくは、ちょっとしたアイディアと工夫で、手に持つと自然に傾斜ができるようなしつらえの筒でボールを転がし、ゲートをくぐらせるという素朴な遊びですが、子どもたち自身が遊びを展開して筒をつなげ、すごろくのようにゲートを通していました。

「ピタゴラすごろく」
活動後には、森の原状復帰作業や「めだまをつけよう!」の活動で撮影した子どもさんの写真や情報をスマートホンから削除する作業を行ったのち、それぞれの感想を共有しました。学生からは、年齢によって、個性によってさまざまな様子を見せてくれた子どもさんの姿に、たくさんの学びがあったことが報告され、充実した時間になったようです。

今回も無事にプログラムを終えることができました。ご支援くださった、機関団体、各所皆様には感謝申し上げます。今後とも、ご支援を賜りますようよろしくお願い致します。
次回は、11月12日(日)、本学学内にて実施予定です。
報告者:小川博士・藤本陽三(こども教育学科)

京都御苑「母と子の森」
少しだけ大学事情をお伝えしますと、これまで「心理・教育フィールド研修a」という心理学科の授業でプログラムの企画・運営をしていましたが、今年度より「こどもと自然」という共通教育科目になり、全学学生が履修可能となりました。また、開催主体も徳と知教育センター・大学院心理学研究科・心理臨床センターの共催となりました。もちろんこれまで通り、当日は履修学生以外の学生ボランティアも参加しており、心理学科や心理学研究科からもたくさんの学生の参加がありました。
参加者の内訳は、42家族114名(子ども67名、保護者47名)、学生26名(学部学生22名、大学院生3名、他大学生1名)、教職員5名、学外ボランティアとして葵児童館職員1名、総勢146名となり大盛況でした。
そして、今年度は「中谷医工計測技術振興財団」から2017年度科学教育振興プログラムの助成をいただいことがきっかけで、京都市葵児童館や市内公立小学校、ノートルダム学院小学校と連携のご縁も生まれています。その小学校の先生もオブザーバーとして参加してくださいました。
さて、前置きが長くなりましたが、どのようなプログラムだったか・・・・・。大きく分けて「自然観察」「造形活動」そして「まつぼっくりを使ったゲーム」を行いました。
「しぜんをみつけよう!」では、学生作の自然観察カードに「ハートの形」「ゴツゴツしたもの」「鳥の声」など5種類のお題を掲載。子どもたちの中には、「ハートのかたちなんてないぞ!」なんていうものの、スタッフが「そうかなぁ?」と手がかりを提示すると「あった!」とハート形の葉っぱを見つけたり、小さな子どもさんは、ダンゴムシをシャーレに入れてじっと眺めたり、思い思いのものをファーブル(顕微鏡)でのぞいてみたり、それぞれが自然を楽しみました。

「しぜんをみつけよう!」
また、観察の手がかりとして「めだま」をつけて見る「めだまをつけよう!」では、白地に黒の目玉をつけると地面も木の切り口もおもしろい生き物に見えてくるので、あら不思議。そのことで、じっくり観察でき、いろいろな発見もあります。今回は財団からの助成で、野外で使えるポータブルプリンタなどを購入できたため、見えたものを心の中だけにとどめるのではなく、写真にプリントして親子みんなで共有して楽しめました。

「めだまをつけよう!」

造形活動では、定番の「こがもpad」でこすりだしを行いました。いわゆるフロッタージュです。子どもさんによっては、こすりだして葉っぱの葉脈がきれいに見えることを楽しむだけではなく、それで顔に見立てて絵を描いたり、多彩な色に塗りあげてデザイナブルな一枚の絵を熱心に仕上げたりと、子どもさん自らが展開していく姿が見られました。

「こがもpad」でこすりだし
最後に行った「まつぼっくりゲーム」「ピタゴラすごろく」は、企画段階から児童館の先生からアドバイスをいただき、学生が試行錯誤で練ったゲームです。さかさにした傘に的をつけて、松ぼっくりを投げ当てるゲームに熱中する子もいました。ピタゴラすごろくは、ちょっとしたアイディアと工夫で、手に持つと自然に傾斜ができるようなしつらえの筒でボールを転がし、ゲートをくぐらせるという素朴な遊びですが、子どもたち自身が遊びを展開して筒をつなげ、すごろくのようにゲートを通していました。

「ピタゴラすごろく」
活動後には、森の原状復帰作業や「めだまをつけよう!」の活動で撮影した子どもさんの写真や情報をスマートホンから削除する作業を行ったのち、それぞれの感想を共有しました。学生からは、年齢によって、個性によってさまざまな様子を見せてくれた子どもさんの姿に、たくさんの学びがあったことが報告され、充実した時間になったようです。

今回も無事にプログラムを終えることができました。ご支援くださった、機関団体、各所皆様には感謝申し上げます。今後とも、ご支援を賜りますようよろしくお願い致します。
次回は、11月12日(日)、本学学内にて実施予定です。
報告者:小川博士・藤本陽三(こども教育学科)
高井直美・薦田未央(心理学科)