現代人間学部 心理学科

心理実習:乙訓ポニーの学校を訪問しました

2023年10月02日

 心理学科では、公認心理師を目指す4年次生が「心理実習」を履修し、心理師の働く様々な現場で見学実習を行います。2023年度は8か所の施設を見学の予定で、既にいくつかの施設に実際に訪問しています。その中の一つである、「乙訓ポニーの学校」様での見学実習の様子を報告します。

 長岡京市にある乙訓ポニーの学校は、発達上の遅れやつまずきが心配されるお子さんを対象とした療育施設です。また、お子さんのみでなく、その親御さんのサポートも行われています。

 実習当日は、小松施設長さまから療育の理念や施設の説明、施設見学を実施していただいた後、本学科の卒業生でもある支援員の長濱先生のご指導のもと、サーキット作りを体験しました。学生たちは、療育の現場で使用されている大型遊具に触れながら、「このようなコースだと子どもは楽しみながら取り組めるのでは」「コースを回った後にこんなご褒美があると、達成感が得られるのでは」など考え、サーキット作りに取り組みました。
 
 サーキットを作った後は、子ども役とスタッフ役に分かれ、実際に作ったサーキットを体験しました。子どもの目線からはどのような体験になるのか、スタッフはどのように関わると子どものサポートになるのかといったことについて、学生一人ひとりが工夫しながら取り組んでいました。

心理実習:乙訓ポニーの学校を訪問しました
サーキット体験の様子

 

 実習の後半には、学生がこれまで学んだ中で生まれてきた疑問について長濱先生から丁寧にお答えいただき、療育の実践的な視点を学ぶことができました。


  実習後の学生の振り返りの声を一部紹介します。

・子どもたちが楽しく遊んだりする中で様々なことを経験しそこから学んでいくことの重要性を知ることができた。

・「ルールを守ったら良いことがあった」というポジティブな動機で子どもたちが主体的に社会性や協調性を発揮できるようにされていると分かり、子どもの発達特性を踏まえた上でそれに適した支援を広げてられていることを実感した。

・子どもの目線に立ってサーキットを行ってみることで声掛けの重要さや職員との信頼関係の重要さを理解する事ができたように感じた。

・子どもが療育を通じて人と触れ合うことや遊ぶことの楽しさ、できたことへの達成感を得ることが重要であることを学んだ。

・保護者の方々に寄り添い支援していくという姿勢で関わっていることを学んだ。

 

 実習を通して、子どもとその親の支援の根幹にかかわる大切な姿勢を学んだことがうかがえました。

乙訓ポニーの学校の皆様には、丁寧にご指導いただき、本当にありがとうございました。

  

報告:科目担当 中藤信哉・武藤翔太



Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 13:10│学生の様子

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