現代人間学部 心理学科

心理学基礎演習Ⅱ:データ活用術「データ集計を体験しよう」

2014年02月11日

 心理学部の尾崎です。今年度から始まった1年次生対象の「心理学基礎演習」についてお話しします。この科目は、【データ活用術】と【日本語活用術】という2本柱で構成されていて、9月には、それぞれの前期の様子がこのブログでも紹介されていました。

 今回は、私が後期に担当した【データ活用術】の一部をご紹介したいと思います。
【データ活用術】のうち、後期の後半に行われた「データ集計を体験しよう」シリーズでは、データの入力→結果の予想→データの集計→グラフ作成→結果の記述・考察という一連の流れを体験的に学びます。

 授業は、各自がアンケートに回答し、クラス全員のデータを入力するところから始まりました。つまり、自身の回答も含む、クラスの学生たちのデータを入力し、集計するわけです。各回の授業において、様々な観点から集計を行いましたが、授業の最終回では、インターネットの利用時間について、自宅生と下宿生との違い、平日と休日との違いについて扱いました。

 身近なテーマだったこともあり、予想を立てる段階から、「下宿生の方が自宅生よりも家事等で忙しいため、インターネットの利用時間は少ないのでは?」「下宿生は一人で過ごす時間が多いので、自宅生よりもインターネットを利用してしまうのでは?」等、色々な意見が出されました。その後、実際のデータについて、Excelを使って集計し、結果の読み取りを行いました。最後には、グループごとに、これら一連の内容をパワーポイントにまとめ、紹介する時間を設けました。

グラフからどんなことが読み取れるか グループAのスライド
 グラフからどんなことが読み取れるか    グループAのスライド

 学生たちの感想からは、「私たちが回答したデータを使用し、グラフにすることで、自分たちの現在の状況が少し分かった気がした」「グラフを読み取る力がついた」「グラフの作り方を学んで、これからの他の授業でも活かそうと思った」「予想と結果が違い驚いた。集計してみると違うということを知った」など、それぞれに様々な学びや気づきがあったことが伺えました。今回学んだことが、身近な生活や社会に目を向ける1つのきっかけになったり、レポートや卒論作成など、2年次以降の学びへとつながっていってくれることを期待しています。
 
 報告:尾崎仁美


Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 13:00│講義の様子

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