現代人間学部 心理学科

工藤ゼミの様子(「堕落論」ではなく「駄洒落論?!」)

2014年06月12日

 このゼミでは国語科教育を軸にして研究していますが、昨年度、駄洒落を研究対象にして、卒論を書いた学生さんがいます。卒論のテーマは『駄洒落論』で、坂口安吾の『堕落論』にちょっと似ていて、テーマが気に入っていたようです。
 駄洒落はあまり研究対象にする人もおらず、先行文献も少ないので、学生さんは自分自身でたくさんの駄洒落を分類し、誰かが駄洒落を言っているのを聞くと、自分で分類した駄洒落の種類に即座に当てはめることができるようになりました。卒論では、さらに小学校の国語の教科書に出てくるだじゃれを整理し、小学校の国語で駄洒落を有効に使う方法を提案しています。
 駄洒落を研究する人は少ないけれど、よく見てみると、世の中は駄洒落に満ち溢れています。そこで、今年度のゼミ生に「 商品名に駄洒落を使ったもの」を集めてもらうことにしました。 例として挙げたものは、大阪で売られている「面○○恋人」です。
 ゼミ生の集めてきたものは著作権の関係で紹介できませんが、チョコレートやスナック菓子のような商品名やご当地キャラクターの名前などにも駄洒落は大変多く使われています。学生の感想を一部紹介します。

 「私はキャラクターとその商品、受験シーズンなど期間限定のお菓子に限定して駄洒落を調べましたがそれでもたくさんのキャラクターや商品が出てきて驚きました。知りないうちに見過ごしていただけでもっともっとたくさんの駄洒落が世の中にはあるのだという事に気付きました。」

工藤ゼミの様子(「堕落論」ではなく「駄洒落論?!」)
ゼミ生の集めてきた駄洒落の一部を紹介します。

 ゼミではもちろん卒論を書くための勉強もするわけですが、今後は、駄洒落も含めた「ことば遊びゲーム」に注目していきたいと思っています。

報告:工藤哲夫



Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 15:00│ゼミ紹介

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