現代人間学部 心理学科

「現代社会調査演習」成果発表会

2016年03月09日

 去る1月22日(金)、「現代社会調査演習Ⅰ・Ⅱ」の授業で成果発表会を行いました。この授業は、調査の企画から実施、データの分析、報告書作成にわたる社会調査の全過程を、実習を通じて体験的に学習することを目的としたもので、「社会調査士」という資格取得のための必修科目になっています。
 今年度は、現代心理専攻の3年生21名が「大学生・大学生活」というテーマのもと、4つのグループに分かれ、1年を通して研究に取り組んできました。各グループが設定した研究テーマは、「女子大生の自尊心と友人関係」「女子大学生におけるSNS利用と性格特性の関連」「女子大生における部活・アルバイト経験とストレス耐性との関連」「女子大生の充実感」です。発表会当日は、司会進行も受講生が担当し、各グループの発表も、メンバー全員で分担する形で行いました。

「現代社会調査演習」成果発表会
発表1「女子大生の自尊心と友人関係」

「現代社会調査演習」成果発表会
発表2「女子大学生におけるSNS利用と性格特性の関連」

「現代社会調査演習」成果発表会
発表3「女子大生における部活・アルバイト経験とストレス耐性との関連」

「現代社会調査演習」成果発表会
発表4「女子大生の充実感」

 調査実施前に立てた仮説が支持されたグループもあれば、支持されなかったグループもありましたが、どの発表も、データを正確に、わかりやすく伝える工夫がなされていましたし、調査結果も、女子大学生の視点からその実態が明らかにされていて、とても興味深かったです。発表後には、ご出席くださった先生方やTAとして授業に携わってくださった院生さんから、各グループの発表に対して丁寧な質問やコメントをいただきました。
 後日、受講生から提出された感想では、グループ内でどのように作業を分担するかという点が難しかったこと、分析が予想以上に大変だったことなど、作業が思うように進まず苦心した様子も見受けられました。その一方で、グループの中で自分のやるべきことを見つけようとしながら取り組んだこと、お互いの得意・不得意を補い合いながら作業を進めてきたこと、個人作業では体験できないような経験になったという感想など、主体的に授業に参加された様子やメンバーで協力しあった様子、授業を通して達成感や自分自身の成長を感じてくれた様子も伝わってきました。
 1年間の取り組みを通して、研究の面白さや難しさ、人と協同することの大変さや楽しさ、個々人の得意・不得意なことなど、それぞれにとってさまざまな気づきがあったことと思います。この授業での経験が、受講生の皆さんの今後に活かされることを願っています。
 最後になりましたが、本授業での調査実施に際しまして、心理学部の多くの先生方に大変お世話になりました。調査にご協力くださった先生方と学生の皆さんに、心より感謝申し上げます。

「現代社会調査演習」成果発表会
受講生の皆さん、1年間おつかれさまでした!

報告:尾崎仁美



Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 07:00│講義の様子学生の様子

< 2024年05月 >
S M T W T F S
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
過去記事