現代人間学部 心理学科

投映法の国際学会に参加してきました!

2017年08月15日

2017年7月17日から21日まで、パリ大学で国際ロールシャッハ及び投映法学会が開催されました。
パリソルボンヌ大学
パリ大学

昨今の世界情勢の中、安全面での心配もありましたが、アジア、欧米、南米、オセアニアなどから多くの参加がありました。
大会開催に先かげて、16日には代表者会議に参加してきました。各国の代表者が投映法の未来についてディスカッションを行いました。

代表者会議の様子
代表者会議の様子

18日には口頭発表(若い共同研究者が発表してくれました)、20日にはポスター発表をしてきました。
口頭発表の様子
口頭発表の様子

ポスター発表ポスター発表

学会では様々な分野のプロフェッショナルと触れ合うことができて、とても刺激的でした。そのプロフェッショナルの一つが通訳の方々です。
国際ロールシャッハ及び投映法学会では、英語、フランス語、スペイン語に加えて日本語も公用語となっています。ですから、特別公演などが行われる一番大きな会場では、日本語の同時通訳が入ります。
同時通訳のある国際大会や国際研修会などに参加されたことのある方は経験されたことがあるかもしれませんが、通訳の日本語がわからない、ということがあります。
国際ロールシャッハ及び投映法学会での英語⇄日本語の同時通訳のお二人は、投映法や心理臨床の知識にも明るく、非常にわかりやすい日本語です。ただ通訳するだけでなく、聴き手のことを考えて、ちょっとしたニュアンスまで伝わるよう全身全霊で訳してくださる姿に高いプロ意識とプライドを感じました。

そして、もうひと方、そのお人柄に触れて感銘を受けた人がいました。初日の代表者会議でのことです。(会議には同時通訳はありませんでした(・・;))その方は、パリ大学を今年定年されるという重鎮の先生です。その先生は決して偉そうにするでもなく、遠くから来た私たちを労い、自ら会場裏のキッチンにたち、コーヒーやジュース、クッキーなどをふるまっておられました。会場の角で小さくなっている日本人にもパンやクッキー(その先生が自ら買ってこられたものだったようで、とても美味しかったです)を持って優しく声をかけて下さるなど、その細やかな心配りに〝人を育てること〟の真髄を見せていただいたような気がしました。

会場では、発表者だけでなくフロアの参加者からもたくさんの意見が出て、あついディスカッションが繰り広げられていました。後から個人的に話すのではなく、人の前で自分の意見や考えを明確に表現できるように(英語で・・・といいたいところですが、まずは日本語で)と強く思いました。

みなさんも様々な体験を通して経験値を上げていって下さい!!

報告者 村松朋子



Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 22:36│研究活動

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