現代人間学部 心理学科

心理実習:京都障害者就業・生活支援センターに伺いました!

2021年11月04日

今年から開講されている公認心理師養成のための「心理実習」。前の記事「心理実習が始まりました」では、Covid-19による緊急事態宣言下で行われた、保健センターでのリモート実習が紹介されました。
その後緊急事態宣言が解除され、10月14日には京都障害者就業・生活支援センターに13名の実習生が伺うことができました。
このセンターは、障害のある方の「働きたい・働き続けたい」を応援する施設で、利用者の方との面談や体験実習、職場訪問など、さまざまなサポートをしています。また、就職を受け入れる事業所からの相談を受けて理解や工夫を求めたり、リーフレット作成やセミナー開催など、社会に向けての啓発活動もされています。

公認心理師スタッフの方から、支援内容の講義の後、Covid-19下で制限のある中、実践に近い内容をと工夫くださり、自己理解のチェックリスト体験、仮想事例を用いてのグループ討論など、実践を模擬体験させていただきました。

心理実習:京都障害者就業・生活支援センターに伺いました!
センターの支援内容に関する講義

心理実習:京都障害者就業・生活支援センターに伺いました!
模擬事例についてのディスカッション


さらに・・・スペシャルゲストが飛び入り参加!
センターでは就職後も息の長い支援をされています。
その取り組みのひとつ「企業で働く人向けのサロン(交流会)」がちょうど同日開催されており、登録者のお二人がトーク参加を快諾くださいました。
スタッフとの掛け合いで、今の仕事や日々の生活の様子、コロナ下での苦労話などお話しくださり、さらには学生からの質問に丁寧に答えてくださいました。

実習後の学生の振り返りの声を一部紹介します。
・連携が重要で、“つなぐ先のことをよく知る”という言葉が印象に残った。
・特別扱いと合理的配慮の違いについて考えされられた。
・他職種と連携する中で、心理師としてどう仕事するかだけでなく、心理支援的な“視点”をどう持つかが大切だと思った。
・“事業主”への支援や配慮という視点を学んだ。
・利用者さんの受診に同行する時、その理由をどのように説明するかというワークで、「困っているのは支援者自身」という視点を教えていただき、目からうろこだった。
・交流会の様子から里帰りのような暖かい雰囲気を知ることができた。
・スペシャルゲストのお話から、職場とセンターとつながりながら、やりがいをもっておられることが生き生きと伝わってきた。
・最終的には当事者の気持ちに添うことの重要性と難しさを感じた。

などなど・・・利用者の目線、心理師の目線、産業分野ならではの事業主の視点・・・と、社会の中で心理職がどう貢献できるのか、多角的に考えた半日でした。
何より、スタッフの方々、さらには急なお願いに応えてお話しくださったスペシャルゲストの方々との連係プレイから、つながるとはこういうことか・・・!を実感できた貴重な時間となりました。
みなさま、ほんとうにありがとうございました!

報告:実習担当 伊藤 一美



Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 10:31│講義の様子学生の様子

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