現代人間学部 心理学科

社会調査士ゼミ(3年次生)の成果発表会を開催しました!

2020年01月26日

2019年度より、心理学科の3つのゼミ(廣瀬ゼミ・尾崎ゼミ・松島ゼミ)では、社会調査士資格取得のため、通年にわたり調査研究を行っています。
1月15日には3ゼミ合同で成果発表会を行いました。
以下に各ゼミの発表内容を紹介します。

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発表1:髪色が人物評価と就業意欲に与える影響(松島ゼミ)
日本では、就活における典型的なスタイルがあり、とりわけ多くの就活生が就職活動時に髪の毛を黒く染め直すというデータがあります。
また、近年、就活だけでなく、高等学校における地毛証明書の提出が話題になり、徐々に日本のこのような状況に問題を投げかける傾向がみられます。松島ゼミではこのような背景をきっかけに研究を行いました。

女子大学生200名を対象に、黒・茶・金色の3つに髪色を変えた同一の女性の写真と、良い志望動機(志望動機が明確で、これまでの学びと一貫性がある)・悪い志望動機(志望動機が漠然としていて、これまでの学びと一貫性がない)の文章を組み合わせて、人物評価(誠実さと活発さ)と就業意欲に差異がみられるかを調べました。
この結果、「誠実さ」と「就業意欲」においては、黒髪と茶色で差が見られなかったことから、必ずしも「就活=黒髪」というステレオタイプにとらわれる必要はないのではないかと結論づけました。
社会調査士ゼミ(3年次生)の成果発表会を開催しました!
 松島ゼミ

発表2:女子大学生のスポーツ・サッカー観戦についての意識調査(廣瀬ゼミ)
廣瀬ゼミでは、株式会社京都パープルサンガ(Jリーグ京都サンガF.Cの運営会社)に協力いただき、アンケート調査を行いました。
京都サンガは若い女性の観戦者が少ないということから、女子大学生200名を対象に、スポーツ、特にサッカー観戦についての経験や関心、また、京都サンガに対するイメージ、普段の行動や興味などを調べました。
この調査結果をもとに、京都サンガが若い女性に関心をもってもらえるようにするための提案を考えて発表を行いました。

詳しい内容に興味のある方は、さいころ日記のゼミ紹介にある記事(こちらをクリック)をぜひご覧ください。
社会調査士ゼミ(3年次生)の成果発表会を開催しました!
 廣瀬ゼミ

発表3:女子大学生の衣服購買に関する意識調査(尾崎ゼミ)
中学や高校時代は制服を着て通学することが多いと思いますが、大学では私服通学となり、ファッションへの関心が高まったり、衣服を購入する機会が増えたりする人も多いのではないでしょうか。
近年、衣服の購買方法や購買場所の選択肢が増えていることもあり、尾崎ゼミでは、女子大学生の衣服購買行動や衣服購買の際の意識に着目して研究することにしました。

女子大学生138人を対象に質問紙およびWebによる調査を行った結果、衣服購入頻度に関しては1ヶ月に1回以上購入する人が多く、1ヶ月あたりの平均購入金額は5000~10000円が最も多いこと、ファッションに関心の高い人は衣服購入頻度も購入金額も高い傾向にあることが分かりました。
パーソナリティとの関連では、同調性が高い人は、衣服購入の際、他者からおしゃれだと思ってもらえるかどうかを重視する傾向があり、流行にも敏感であること、また人見知り傾向のある人は、衣服購入の際、店員とあまり会話をしない傾向があり、店員から声を掛けられることを苦手だと感じていること、都心店での購入に抵抗を感じていることが示されました。
社会調査士ゼミ(3年次生)の成果発表会を開催しました!
 尾崎ゼミ
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この1年を含め、これまでの3年間で身につけてきた調査のスキルや仲間と協働して研究を遂行していく力を、4年次の卒業研究でも活かしてくれることを期待しています。

社会調査士ゼミ(3年次生)の成果発表会を開催しました!
発表後の質疑応答では、各ゼミに対してお互いに質問や意見を出し合いました

 報告者:廣瀬 直哉・尾崎 仁美・松島 るみ




Posted by 京都ノートルダム女子大学心理学科 at 18:19│学生の様子ゼミ紹介

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